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アクティブ・R&D『MBA実践ビジネス問題集』第四回「ファイナンスー資金調達と企業価値向上」2003/11/29(土) 


第四章「ファイナンスー資金調達と企業価値向上」・・・ファイナンスとは、企業やプロジェクトが未来に向かって生み出していくキャッシュフローを予測し、その価値を今の貨幣価値で評価するものです。
企業家、投資家の概念として、今後のビジネスパーソンの常識となるものといえそうです。

4-1 
Q 北山氏の余裕資金運用計画
「1億円の運用はいかに?」
 そば屋の経営者北山一郎氏は、稼いできた資金1億円の運用計画を考え、とりあえず安全な債券を購入することにしました。証券会社に勤めている娘婿から3種類の商品の提案が有りました。どのような選択をすべきでしょうか?
A 〈金銭の時間的価値と複利計算の手法〉 IRRPVの計算
 ①10年物割引債 10年満期100万円 購入金額50万円
 ② 5年物割引債  5年満期100万円 購入金額70万円
 ③ 2年物割引債  2年満期100万円 購入金額85万円
一見利回りのよさそうな10年物割引債。10年間で投入金を2倍にできます。しかしそれは、単利計算によるものでした。経営を考えるとき、今日の100円と明日の100円は価値が異なるということを頭に叩き込んでおく必要があります。将来もらえるお金(利益)考えるとき、それを現在の価値に割り引いて計算する、すなわち、複利で計算することにより、最も合理的な運用先を選ぶことができるという手法です。
時は金なり。時間的価値観は重要なファイナンス思考といえます。なお、設問では、各債券の安全性は同じで、10年間同条件での再投資が可能であり、税金は考慮に入れないという前提条件でしたが、企業が倒産した場合のリスク、2年物割引債を再投資するときに同じ条件のものが存在しなかった場合どうするか、についても話し合われました。


4-2 
Q 亜細亜生命保険相互会社の資産運用戦略
 健全経営、保険募集も順調な生命保険会社。保険会社は、将来の保険金支払いのために、払い込まれた資金を運用していかなくてはなりません。規制緩和や時代の変化に応じて、いかにして運用の近代化を計るべきでしょうか?
A 〈キャピタルマーケットにおけるプロ〉機関投資家の役割
従来の亜細亜生命の運用方針は貸出・国債を重視し、株式は営業のための持ち合い、不動産は自社利用中心でした。今後、拡大した株式市場・債券市場や、不動産市場への資産運用を取り組むための基本的なルールについて考えています。
①リスクとリターンの原則
 リスクをとらないとより高いリターンは得られない。
②分散投資によるリスク軽減
 投資先が集中するとリスクが高くなる。
③資金の性格と運用方法をマッチさせる必要性
 資金の性格が長期か短期か。リスクをどれくらい取れるか。
一生命保険会社の運用の話題から、一個人の運用についての話題に展開しました。自己責任の時代と言われる現在、401Kなど個人の資産形成を行っていくためのルールとしても関心のある話題です。


4-3 
Q ガラクトーイ社の成長戦略
癖のあるキャラクターのヒット商品を連発してきた、おもちゃメーカーのガラクトーイ社。遠井社長の望みである「会社を現在の年商20億円から100億円の企業にする」ために、経営上資金の借入れが必要であることを、どのように説明できるでしょうか?
A 〈売上高の伸びと貸借対照表のバランス〉持続可能成長率
 売上高が成長すると貸借対照表はどのようになっていくでしょうか。売上の伸びに応じて伸びるもの:固定資産(工場・機械など)、流動資産(売掛金・製品・原材料など)、流動負債(買掛金など)、運転資本。売上増により自己資本は増えていきますが、自己資本の伸びが売上高の伸びより低ければ、経営のために不足する資金は借り入れで賄う必要があるという理論です。貸借対照表で整理してみるとわかりやすい理屈です。
なお、借入を増やした結果、自己資本比率がさがることは、企業の安全性が下がることにつながりますが、そのことによって成長をあきらめるのではなく、販売戦略等考慮し総合的に判断すべきと補足されています。


4-4 
Q ガラクトーイ社の企業価値
 ガラクトーイ社買収のお話。遠井社長は、高成長の事業計画をもとに買収価格を交渉しようと考えます。いったいいくらで、売却できるのでしょうか?計算方法は、①自己資本額による計算②株価収益率による計算③キャッシュフローの現在価値による計算、とあります。ここでは③の「キャッシュフローの現在価値」によって計算をした場合の企業価値を求めます。
A 〈企業価値の計算〉キャッシュフローの現在価値
 購入資産(企業)を売却する予定がない場合、資産そのものの評価よりも、その事業が生み出す利益かキャッシュフローを計算するほうが企業価値に直結するという考え方となるようです。今後20年間の損益計画・キャッシュフロー表をもとに解説されています。
数字を細かくチェックすることはできませんでしたが、このような考え方に参加者それぞれ理解を得たようです。なお、ここにも時間的価値の考え方が用いられています。


4-5
Q 八辛堂のMBO戦略
 調味料メーカー八辛堂の事業承継問題のお話。八代目の現社長に後継が無く、番頭の海老沢常務に会社を売って継がせる決心をしました。そこで、海老沢常務は、会社の購入資金を自己資金だけでは全額用意することはできないため、不足資金を別途調達することを考えます。
高額高金利の借り入れになるため、会社経営に支障が無いか心配です。どのような判断をするとよいでしょうか?
A 〈キャッシュフローの安定性と倒産の可能性〉MBOの論理
 「MBO:資本を負債に置き換えて経営陣が企業を買収」した結果、ビジネスとして借金が9割を占める資本構成が妥当かどうか、利益計画(シナリオ)によって考えてみます。従来通り順調なシナリオ、利益が20%減のシナリオ、のようにキャッシュフロー変動のリスクを確認し、リスクをとる価値があるものかどうかを判断します。それとは別の観点から、商品の市場シェアを考えたとき、価格戦略がとりやすく有利な点も、買収後の経営を考える上での判断材料となりそうです。


 少し難しいテーマでした。金融商品への投資、企業への投資。いずれにしてもファイナンスの基本は、投下した資本から利益:キャッシュをもっとも合理的に手にする方法を考えることといえそうです。そこでは、必ず時間的価値を計算すべきであること、また、リスクというものが必ず発生するということを考慮しておくことでしょう。そこに挑戦していくことが、資本主義の面白さであり、また、個人や企業の発展の可能性であるのではないでしょうか。

文責 森田浩一
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